イスラエルの祝祭日を楽しもう!

ユダヤ教の祝日は「単に休みになる日」というよりもイベント色が強く、一般の人々の生活や観光客の行動にもに影響する場合も多い。
そして、祝日によっては非常にユニークなものもあり、あえてその日を狙って行くということも考えられる。
祝日によっては公共機関がストップする(特にヨームキプールは完全に)ので、限られた日程の観光の上で祝日は要チェックポイントにもなる。

各国各時代に集まった移民国家のイスラエルにおいて、同じユダヤ人でも教え通りの生活を営む「正統派」な人から、禁じられた豚肉を食べる人まで人それぞれの温度差がある。いろいろな考え方がある中で規律があることもまた興味深い。

なお、イスラム教その他宗教はまたそれぞれの違う祝日になるので、施設や店舗などは休業日がそれぞれ異なる。

シャバット(安息日)

金曜の日没から土曜の日没までをシャバット(安息日)と言い、いわゆる週末で、主な営業がストップし、正統派ユダヤ教徒などは火すら使わないが、一般的には家族や友人と食事をしたりして過ごす。
イスラエルでは日曜日が仕事などのスタート日になる(商店、レストランなどは土曜の日没から営業するところも多い)。

ユダヤ教の主な祝日一覧

祝日名日本語2014年公共機関
1ローシュ・ハシャナ新年9月25、26休業
2ヨーム・キプール贖罪の日10月4日完全に休業
3スコット仮庵祭10月9日~15日一部の期間休
4シムハット・トーラー律法の歓喜祭10月17日休業
5ハヌカ宮きよめの祭12月17日~24日
6プーリム3月16日
7ペサッハ過越の祭4月14日~22日一部の期間休
8ヨム・ハアツマウート独立記念日5月5日休業
9シャヴオット七週の祭6月4日休業

【1】 ローシュ・ハシャナ (新年)

イスラエルでは西暦のカレンダーを使っているが、ユダヤ教ではこの日が新年になるので、家族・友人などと集まり、日本のお正月っぽい感じになる。
逆に12月31日はそれなりのカウントダウンの雰囲気にはなるが、1月1日はあくまでも普通の日。

【2】 ヨーム・キプール (贖罪の日)

一番影響力のある日がヨーム・キプール。交通機関はおろか、一般的な店舗も閉まるので、この日に観光する場合は注意したい。
多くの人種がいるため個人差はあるが、わりと一般レベルでも日没から翌日没までの断食が行われる。
テレビやラジオ、交通機関、娯楽施設などほぼ休業状態。
「厳か」という言葉を感じる日でもある。テルアビブなど普段賑やかな街の静けさは気持ちよくもあり、全く違う雰囲気をたのしめる。

【5】 ハヌカ (宮きよめの祭)

ちょうど日本も含めた他国がクリスマス・ムードの中、イスラエルは「ハヌカ・ムード」になる。
ユダヤのシンボリックなあの燭台はこの日に使われる。
8日間あるこのハヌカに火種を含めた9本の蝋燭に火をともす。そしてスフガニヤとよばれる揚げパンを食べる。子供たちも楽しい祝日である。

【8】 プーリム

一番陽気な祝日がプーリム。人々は思い思いの仮装をしてパーティーをしたり、大通りはパレードにもなる。
また、超正統派の人々にとってはお酒を酔いつぶれるまで飲まなければいけない日で、一般の人もこの日は酔っ払っても許される(?)日になります。
この日はお祭り騒ぎです。

【7】 ペサッハ

この日は食べ物に影響のある祝日で、イースト菌を使ってはならないなど規制がある。
普通のパンやビールがだめなので、観光中のレストランなどで残念なことになるかもしれない。
パンの代わりにマッツァというクラッカー状のパサパサしたものを食べる。


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