メディチ家が手がけたイタリア式の庭園は、1766年に一般開園された。一部に菜園が取り入れられ、幾何学模様の小道にはオベリスクや銅像、噴水などで飾られ、なだらかな坂を上がると後方に宮殿全体が見渡せる。特に称賛された古代ローマ時代の像やバッチョ・バンドネッリやジャンボローニャらのルネッサンス時代の彫刻品は見ごたえがある。宮殿裏側の大きな円形劇場ではかつてメディチ家がイベントなどの鑑賞に使用していたものだ。またブォンタレンティの入り口上部が装飾で覆われた”洞窟”の中にはミケランジェロのレプリカ”牢獄”が置かれている。
Piazza de Pitti 1
Tel 055 2298732
開館時間:8:15~16:30 11月~2月
8:15~17:30 3月
8:15~18:30 4月、5月、9月、10月
8:15~19:30 6月~8月
休館日:第1、最終月曜、1/1、5/1、12/25
入館料:大人€7
学生€3,50
*入館料は銀器博物館、衣装博物館、陶器博物館に共通。
ピッティ広場出口近くにある15~16世紀にヴァレリオ・チョーリによって制作された。亀にまたがったこの彫刻はレプリカであり、グロテスクなスタイルは事実肥満のこのモデルから伺える。彼はコジモ1世の宮廷で一番有名な忠臣だった。
15世紀にストルド・ロレンツィによって制作された庭園中央にある噴水。岩に立つ海の神ネプチューンの下にはナイアドとトリトンがおり、ネプチューンが三叉でトリトンを刺しのめすシーン。
庭園の中心軸ともいえる馬の蹄鉄の形をしたシアター。かつて宮殿の建築に使用された灰石を発掘していた場所だった。
15世紀後半にフランチェスコ・デ・メディチ1世がブォンタレンティに委託した。庭園で見ごたえのあるモニュメントかつフィレンツェで驚異な建築物の一つ。左側上部を走るのはヴァザーリの回廊。
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