フィルムフォーラムの歴史は1970年に遡ります。アッパーウェストサイドでたった1台の映写機と50脚の椅子で小さくスタートしました。その2年後、当時まだ23歳だったカレン・クーパーがディレクターとなり、現在に至るまでインディペンデントフィルムを愛する人々の聖地として存続し続けています。彼女の審美眼や功績は業界でも希有なもので、MoMAにもトリビュートされたことがあるほどです。
text / ELIE INOUE
フィルムフォーラムはNYでは唯一の非営利の映画館。ウェストヴィレッジの片隅にあるダウンタウンらしい佇まい。ここは最新映画監督の新作のほか、往年の名作もリバイバル上映しています。英語のヒアリングに自身がない方も、過去に観たことがあるものだったらストーリーもわかっているので楽しめるのではないでしょうか? 雰囲気のあるNYの映画館で観なおす、というのも新鮮かもしれません。アメリカ人たちに混じって、バケツみたいに大きなサイズのポップコーンに、何リットルもありそうな大量のコーラを飲みながらの映画鑑賞、一つの素敵な思い出になるはず。
チケット$13
近隣情報