ヴェッキオ宮
        Palazzo Vecchio  
 登録済  登録済  エラー
このエントリーをはてなブックマークに追加

エリア:フィレンツェ:大聖堂   観光スポットジャンル: 世界遺産   観光名所・旧跡   博物館・美術館

  観光の特徴: 必見!   歴史・文化   カップル   ファミリー   ひとり旅   シニア   若者   グループ

写真ギャラリー(12枚)

  • 世界遺産   観光名所・旧跡   博物館・美術館

  • 6.5 EUR ~

ルネッサンスが息づくフィレンツェの市庁舎

1400年に完成された街の中心政庁だった。かつて”シニョーリア宮”(Palazzo del Signoria)呼ばれ、コジモ1世の住居でもあった。彼が新住居ピッティ宮に移住した後、この宮殿はヴェッキオ(古い)と呼ばれたのがこの名の由来である。建物内はルネッサンスの時代に制作された、素晴しい芸術作品を展示する同名博物館があり、歴代の巨匠ミケランジェロ、ドナテッロ、ジョルジョ・ヴァザーリなど、数々の大傑作が鑑賞できる。これらの作品は、コジモⅠ世がヴァザーリに依頼した、”公爵の住居にふさわしい豪華な宮殿”の名残である。35室の間と200の展示物は、大きなフレスコ画をはじめ、彫刻、絵画、家具などが間を華麗に装飾している。注目であるSalone dei Cinquecento(五百人広間)には、ヴァザーリと弟子による、巨大なフレスコ画に圧巻される。かつてこの東側の壁には、ミケランジェロとダ・ヴィンチがそれぞれの作品を実現しようとしたが、結局は完成に至らず、模写と下絵のみが残るだけとなった。建物の上部にある高さ95mの塔は、223段の階段からアクセスでき、途中にある小部屋にはかつて囚人らが閉じ込められていた。

五百人広間(Salone dei Cinquecento)

イタリアで一番大きい、長さ54m、幅23m、高さ18mの広間。ヴァザーリと弟子によって、コジモ1世の軍隊がピサとシエナにおいて勝利を収めた6つのストーリーと天井画が素晴しい。巨大な壁一杯に描かれたフレスコ画には圧倒される。また広間の周囲に置かれた11の大理石像の一つに、ミケランジェロの”勝利の天才”(Il Genio della Vittoria)がある。メディチ家の豪華な内装の”サーラ”(間)をはじめ、小さな宝箱のような”フランチェスコ1世の書斎”ものぞいてみたい。この壮大な芸術作品をすみずみまで追ってみよう。

①東側の壁:

シエナの捕獲(La presa di Siena)

1552年、フランス軍隊の進入により、メディチ家反対派シエナを捕獲したシーン。これによって帝政は穏やかになり、公爵コジモ1世はこの捕獲により、権力そのものの統合に極めて重要なものと悟った。

ポルト・エルコレの征服(La conquista di Porto Ercole)

1557年、フィレンツェ共和国と同盟を組んだスペインが、シエナ・フランス軍隊とのこの港での戦いで勝利を収め、シエナ共和国の領土を征服した。スペインはこの港を新しい国土として同王国に加え、さらにここに3つの城塞を建造することで、港の強化と拡張を図った。

コジモ1世のヴァル・ディ・キアーナでの勝利(La vittoria di CosimoⅠa Marciano in Val di Chiana)

1554年にフランス・シエナ軍とスペイン・フィレンツェ軍の戦争で、後者の勝利を描いたもの。この戦争はコジモ1世とその一家にとって重要なものであり、シエナ共和国の衰えを浮き彫りにした。フランス王によって、100以上の緑の旗が、フィレンツェに勝利品として寄贈され、その一つに”CERCA TROVA”(探し 見つける)と書かれた旗の位置には、かつてダ・ヴィンチが未完成に終えた”アンギアーリの戦争”(La Battaglia di Anghiari)が描かれていたというヴァザーリの仮説がある。

②西側の壁:

サン・ヴィンチェンツォ塔でのピサ市民の敗北(La sconfitta dei pisani alla torre di San Vincenzo)

1505年ピサ軍とフィレンツェ軍の不和により、サン・ヴィンチェンツォ塔の近くで勃発した戦争。ピサ軍がフィレンツェ軍に攻撃されたシーンであり、後者の勝利に終わったもの。

マッシミリアーノ・ダウストリア、リヴォルノの征服に挑む(Massimiliano d'Austria tenta la conquista di Livorno)

イタリアでの戦争中、マッシミリアーノ1世はイタリアの領土、ミラノ、ピサ、そしてリヴォルノを包囲しようと試みたが、やむを得ずピサへ引き返すことになり、戦争を中断し、祖国オーストリアへ無残に帰ることとなった。

フィレンツェ軍隊に攻撃されたピサ(Pisa attaccata dalle truppe fiorentine)

フィレンツェ軍がピサ軍城壁の真下に駐屯し、大砲を放ちながら壁を倒し、スタンパーチェ城塞を横領したシーン。

③天井(Il soffitto):

1563~1505年にヴァザーリと10人の画家によって制作された。きらびやかな42の金枠パネルを組み合わせた絵画は、コジモ1世の生涯における重要なエピソードを描いたものであり、また彼の意思で、その栄光を誇張するため、彼が描かれた姿を中央に置くことを指示した。

④メディチ家のフランチェスコ1世の書斎(Lo studiolo di FrancescoⅠde' Medici)

五百人広間の後方左手にある、メディチ家のフランチェスコ1世の依頼によって、ヴァザーリとヴィンチェンツォ・ボルギーニらが1570年~1575年の間に建築した。19世紀に公開された小さい書斎スペースには、たくさんの絵画のコレクションが埋め尽くされている。かつては公爵のプライヴェートの住居として、500人広間につながる入り口と反対側にある寝室のみから入ることができた。

基本情報

■営業時間 /
【10/1-3/31】<金-水>09:00-19:00、<木>09:00-14:00
【4/1-9/30】<金水>09:00-24:00、<木>09:00-14:00
塔への入場
【10/1-3/31】<金-水>10:00-17:00、<木>09:00-14:00
【4/1-9/30】<金-水>09:00-21:00、<木>09:00-14:00 
■定休日 / 1/1、12/25、イースター
■入場料 /
大人€6,50、学生(18才~25才、65才以上)€4,50、18才以下無料
ヴェッキオ宮+塔の共通チケット€10

※塔への入場は6才以下入場禁止、雨天の際は休みとなります



近隣情報

  • すべて
  • 観光スポ..
  • 現地発ツ..
  • ホテル予約
  • グルメス..
  • ショッピ..
  • イタリア..
エリア
フィレンツェ:大聖堂
住所
Piazza Signoria
TEL
055 2768325
marker 目的地
ドゥオモから徒歩5分。