足を伸ばして「モーセの十戒」の地【聖カトリーナ】へ（エジプト）

足を伸ばして「モーセの十戒」の地【聖カトリーナ】へ（エジプト）
Let's go the farther more to St. Catherine, Egypt

登録済登録済エラー

お気に入り

ツイート

エリア：シナイ半島（エジプト）

写真ギャラリー（7枚）

聖地に興味が出てきたらシナイ半島の聖カトリーナへ行ってみよう！

エルサレムなどを観光し、宗教的遺跡などを見ていると、もともとあまり興味がなくともその荘厳な雰囲気の魅力に徐々に取り憑かれていくかもしれない。
更なる聖地へということで、すこし足を伸ばして世界遺産でもある地域、エジプトのシナイ半島の聖カトリーナへ行ってみよう。

見どころ①　聖カトリーナ修道院

遠方からの写真を見るとまるでミニチュア模型のように見えるが、高さ15mの壁で囲まれた要塞のような修道院。皇帝ユスティニアヌス1世により527年から565年の間に建てられたとされる。
現存する世界最古の修道院といわれ、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3大宗教にとって神聖な場所。

高い塀の内部には一番高さの高い建物である教会堂、モーセが聖なる山に入る際に燃え尽きなかったという「燃える柴」の礼拝堂、バチカン図書館に次ぐ収集数を誇る図書館、貴重なイコンを展示する博物館、モーセの井戸などがある。

聖カトリーナ教会堂

修道院の壁の内部でひときわ高く美しさで目を引く鐘楼のある教会堂。
内部には多くの貴重なイコンが飾られ、聖カトリーナの遺骸があるとされる大理石の石棺がある。

見どころ②　シナイ山

「モーセの十戒」は旧約聖書を全く知らない人でも、あの海が二つに割れる映画のシーンはあまりにも有名。
モーセが神から十戒を授かったのがこのシナイ山である。
標高2285mあり、山頂には三位一体聖堂がある。

シナイ山巡礼

シナイ山観光で人気なのが日の出る前の2-3時から登り始め、山頂で日の出を拝む「御来光ツアー」。
聖カトリーナ修道院の近くにあるゲートよりスタートし、2時間半ほど歩く。
高さはそれほどないにしてもあくまでも「登山」。途中の休憩所などもあるが、きつい人はラクダのチャーターもできる。なお山頂はどの季節でもかなり冷え込むので防寒具は必須。

山頂の売店で甘ーいアラブティーを飲みながら夜空に瞬く星をみると、空気のきれいさを実感できる。
そして徐々に空の色が変わり始め、地球の向こう側から現れる太陽は絶景だ。ここが聖地だという理由を肌で感じる事ができるかもしれない。
なお、現在では登山には必ずガイドが必要となっているので、ツアーでない人は聖カトリーナ修道院入り口でガイドを雇うこともできる。
もちろん昼間に登ることもできるので、ご安心を。

■聖カトリーナの安全情報

2014年3月現在、日本の外務省はアカバ湾に面したダハブからシャルム・エル・シェイクまでの沿岸地域以外のシナイ半島について「渡航の延期をお勧めします」としている。
武装グループによる観光客の被害も出ているので、十分な最新情報収集と検討をしてから訪れたい。

聖カトリーナへの行き方

エイラットからバス16でエジプト国境まで行き、徒歩で国境を越え15分ほど歩くとターバという町のバス停がある。
ターバからバス（9:00、15:00発）でダハブへ。所要約2時間30分（25￡E）。ダハブの旅行会社などでツアーやガイドを雇うのが一般的。

ダハブ

聖カトリーナへのアクセスの拠点として便利なのがダハブ。
紅海に面した小さなリゾートで、ゆったりとした独特の時間が流れるスポット。圧倒的な透明度の海はビーチエントリーの気軽なスノーケリングでも熱帯魚の泳ぐ姿を楽しめ、イスラエルを含む世界中から観光客が訪れる。
ホテルなどでも聖カトリーナのツアーがあり、最も行きやすい中継地だ。

Photos by gloria_euyoque http://www.flickr.com/photos/gloria_euyoque/, BBM Explorer http://www.flickr.com/photos/bbmexplorer/, Karl Karl http://www.flickr.com/photos/karlschneider/, plusgood http://www.flickr.com/photos/bjvs/