ロイヤルバージとは現国王のプミポン国王が復活させた古代より伝わるタイ国伝統の公式行事で、タイ国海軍が保存・管理する王室の御座船52艙が一斉にチャオプラヤ川を下るパレードを意味し、数年に一度しか開催されることの無い珍しい式典です。
近代では現在までに16回しか開催されておらず、前回は2006年、現国王の在位60周年祝典として開催されて以来、6年ぶりに開催されました。
今回2012年11月9日のロイヤルバージは国王の生誕85周年を記念して行われ、皇太子殿下が国王の代理として御座船の指揮を執り、ワットアルンの僧侶に袈裟を届ける「ロイヤル カティン セレモニー」も同時に行われました。
総勢約2,200人の海軍軍人が古代の戦闘陣形に基づく縦5列に配置された王室御座船を一糸乱れぬペースで操る様子は非常に壮観で、タイ国海軍が管理する公式の見学席では観客も一歩も動かずにこれを見つめます。
パレードの時間は約1時間弱、船団の航行距離は4,5キロ、船団の長さ1,280m、幅110mで9月12日から10回のリハーサルを経て本番を迎えました。
残念ながらロイヤルバージを見れる機会はこのように数年に一度しかありませんが、船そのものは王室御座船博物館で何時でも見ることが出来ます。
タイ王国の誇るとても貴重で盛大な式典の一つです。
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