オランダ~Netherlands

オランダは九州と同じぐらいの面積で国土の4分の1は海抜0m以下という水が豊富な国です。正式な国名の「ネーデルランド」も「低い土地」と言う意味からつけられました。また、日本語で「オランダ」と言われているのはポルトガルから伝わったと言われています。
貿易で財をなし、海洋国としてその地位を築き上げてきたオランダは、1648年にスペインから独立を果たし、17世紀には商業をはじめ、芸術、文学、科学などさまざまな分野で大きな発展を遂げました。植民地戦争やフランス革命下で領土を縮小したり他国領土となったり、水が豊富な事で苦労してきた国でもあります。しかしその水を利用して世界最大の港ロッテルダム、ヨーロッパに広がる河川輸送など貿易が開かれた国としても有名になりました。

オランダと言えばチューリップや風車をイメージする方が多いのではないでしょうか?イメージの通り、オランダは世界最大の花国です。世界の切り花市場の8割がオランダで、中でも代表的な花・チューリップは、その品質などにおいて世界のリード役となっています♪また、木靴やチーズ、世界第三位のシェアを誇るオランダのビール会社ルハイネケンも有名です。


★☆おすすめエリア・見どころ☆★

アムステルダム~Amsterdam

アムステルダムは160本以上の運河と1500以上の橋を持つオランダ最大の都市です。アムステルダムの旧市街が造られたのは17世紀で、海岸沿いの中央駅を中心に同心円状に張り巡らされた運河を骨格として形成されたような格好となっているのが特徴です。16世紀ごろから貿易業が盛んになり、17世紀にオランダ東インド会社の本拠地が置かれたころには、世界貿易の中心として栄えていました。市内には、今も東インド会社のころの会社や倉庫といった建物が残っており、中でも豪商の館などには当時の繁栄の面影が残っています。現在のアムステルダムは、アムステルダム中央駅を中心に市内に網の目状に広がる運河や、その運河に沿って並ぶ17世紀の豪商の邸宅、自転車、飾り窓の女性たち、アンネ・フランクの家などで広く知られる都市になっています。
また、アムステルダムには60以上もの美術館や博物館があり、フェルメールやヤン・スデーンといった17世紀のオランダ絵画が集まる国立博物館や、世界一のゴッホ作品所蔵数を誇るゴッホ国立博物館など人気の観光スポットになっています。

【国立博物館】
オランダ最大の博物館。長い改装が2013年に終了し大々的にオープンしたアムステルダムで有名な博物館です。レンブラントの「夜警」をはじめ、数多くの有名なオランダ絵画を収蔵していることでも知られています。なお、スキポール空港内に博物館の分館があり、こちらは入場無料で楽しむことができます。

【ファン・ゴッホ美術館 】
ゴッホの初期から晩年の作品を年代を追って展示してあり、作品の変遷を目で追うことができる人気の博物館です。「ひまわり」や「アルルのはね橋」など世界的に知られた作品も多数展示されています。また、別の階にはマネ、モネなどの印象派やゴッホと親交のあったゴーギャンなど、有名な画家の絵も数多く展示されており、一見の価値あり!地下でつながっている特別展示室(黒川紀章の設計)では、さまざまな企画展を楽しむことができます。

【アンネ・フランクの家】
アンネの日記で有名なアンネ・フランクとその一家など8人が1942年から約2年間、ナチスの迫害から逃れるため隠れ家として住んでいた家を利用した博物館です。内部は当時の生活がしのばれる物がそのまま保存されています。いつも行列ができているため、オンラインで予約するのがおすすめです。

【ハイネケン エクスペリエンス】
世界有数の販売量を誇るビール「ハイネケン」を紹介する施設!入場券が必要ですが、途中で2杯ほどハイネケンを楽しむことのできるビール好きにはたまらない観光スポットです。自分の名前入りラベルのハイネケンボトルなど、グッズも多数販売しています。

【アムステルダム中央駅】
東京駅のモデルになったといわれているアムステルダムのターミナル駅です。1889年に完成し、駅前は大道芸人などもいます。昔は時計があったが、現在は風向計に変わっています。アムステルダム中央駅はその重要性からアムステルダム国立美術館を設計した実績を持つカイペルスが起用されたので、国立美術館とは強い類似が見られます。また、駅舎の東端には王室の利用を想定して貴賓室と車寄せがあります。

★☆★アムステルダムおすすめイベント★☆★

・チューリップの日【1月】
チューリップシーズンは、アムステルダムのダム広場(Dam Square)で始まります。オランダ国内のチューリップ栽培農家たちが主催者となり、ダム広場にチューリップを摘み取れる庭園が特別に造られます。どなたでもこの庭園のチューリップを無料で摘み取り持ち帰ることができます。

・キングズ・デイ【4月】
ウィレム=アレクサンダー王の即位式は2013年4月30日に行われました。オランダは1890年以降初めての男性の国王を迎えるということを意味しています!明らかにこの素晴らしい事実は多くの結果を伴います。その1つは、「クイーンズ・デイ」を祝わなくなることです。2014年以降、オランダでは「キングズ・デイ」を祝うようになります。

・ダム・トウ・ダム【9月】
オランダで最大のランニングコースであるダム・トウ・ダム(Dam tot Damloop)は、プロとアマのランナーの間で有名です。大勢の参加者は、アムステルダムのダム広場からザーンダムのダム広場まで10マイル(16.1キロメートル)を走ります。毎年、壮観なイベントになっています。

・アムステルダム・ミュージアムナイト【11月】
毎年恒例のアムステルダム・ミュージアムナイトでは、市内40以上のミュージアムが午後7時から午前2時まで開館します。夜のオープン中には、音楽イベント、パフォーマンス、ガイドツアーなどが開催されます。このユニークなイベントには、毎年26000人以上の人々が訪れます。

・ウィンターマジック・アムステルダム【12月】
12月のアムステルダム・ライトフェスティバル(Amsterdam Light Festival)の開催中、オランダ国内外から最高のライトアーティスト達がその作品で町の運河をライトアップします。毎晩、アムステル(Amstel)川沿いまたは街の中心部の古い運河で美しい作品を眺められます。


ロッテルダム

世界屈指の港湾都市「ロッテルダム」!ロッテルダムは13世紀に漁村として誕生しました。1940 年にドイツの爆撃でシティ センターと港が破壊されるまでは、工業と貿易で栄えていました。第二次世界大戦の爆撃で旧市街と港はほとんど破壊され荒廃してしまいましたが、戦後は近代的な計画都市として復興を果たしました。現在では、ロッテルダムのユニークな建築を見学しに多くの旅行者がやってきて、洗練された国際都市を自転車で観光するのが人気です★

ロッテルダムはショッピングや美味しい料理、ミュージアムやアトラクションなど楽しむことができます。「ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン」と「クンスタル」の2つの美術館は特に有名です。その他にも様々な博物館や美術館が点在し、ワクワクするアトラクションを楽しむこともできます。また街には多くのテラスやカフェ、レストランがあり、オランダ料理をはじめ世界中の美味しい料理を味わえます♪

ロッテルダムはう楽しさ、刺激、そして美がたくさん詰まったアムステルダムに負けない魅力があります。


【ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館】
オランダには数多くの美術館が存在しますが、ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館はロッテルダムの代表的な美術館です。1841年にロッテルダムの弁護士ボイマンスが市にコレクションを寄贈し、1958年に実業家ダニエル・ヴァン・ベーニンゲンもコレクションを寄贈。寄贈者の名を取り「ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館」と名づけられました。現在は中世ヨーロッパ美術から近代美術まで126,000点を所蔵している人気の美術館になっています。

【クンストハル美術館】
クンストハル美術館では毎年約25にも及ぶたくさんの展示会が開催されています。古典アート、現代の実験的アート、写真やデザインなどありとあらゆる文化的な表現に焦点が当てられ、画期的な展覧会の数々をお楽しみいただけます♪
驚くほど射程範囲の広い展覧会の数々は、誰がいつ訪れても、必ず興味を引くものがある「クンストハル」の特色を支えます。驚きや学び、楽しみ、発見や気分転換が満載です。

【エラスムス橋】
エラスムス橋は1996年にベアトリクス女王によって正式にオープンしたロッテルダムのシンボルです!オランダでも有名な橋の一つで観光スポットとして観光客から人気です。
橋は全長800メートル、32本の支柱からなっており、パイロンの高さは139メートルあります。建築家ベン・ファン・ベルケルによってデザインされました。

【ユーロマスト】
ユーロマストは、H.A.マースカントによって設計され、1958年から1960年の間に建設されたロッテルダムのタワー建造物です。1960年のフロリアード開催に合わせて建てられました。
建築構造としては、9メートルの内径と30センチの壁厚を持ったコンクリートで建てられており、安全性のため重心が下になるよう1,900トンのコンクリートブロックを基盤として作られています。
当初は高さ101メートルでありロッテルダムで一番高い建物でしたが、 一時期他の建築物に追い抜かれてしまいました。しかし1970年に建物の上へ「スペースタワー」を継ぎ足して更に85メートル高くなり、再びロッテルダムで一番の高さを取り戻しました。

★☆★ロッテルダムおすすめイベント★☆★

・アート・ロッテルダム【2月】
新鋭アーティストと、ビジュアルアートの新しいムーブメントが合流する場所。それが国際的なアートフェア「アート・ロッテルダム」です。クオリティーとオリジナリティー、放つ時代感などを基準にして厳選された70の国際的なギャラリーが、自慢のアーティストたちを披露します。


ハーグ~The Hague

アムステルダムとロッテルダムに次ぐオランダ第3の都市「ハーグ」!ハーグの街は主に、政府機関、由緒ある建物、ショッピング街や美術館等が集中するCentrum地区とビーチリゾートであるScheveningen地区が観光が観光の対象になっています。

ハーグは国際司法裁判所など国際機関が多数置かれている国際都市としても有名です。1981年のイラン・米国紛争法廷、1993年の旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷、2002年の国際刑事裁判所などの設置によりハーグは国際法律問題調停の地位を確立しました。現在、ニューヨークに次ぐ国連都市であり、国際会議の中心地として重要性が高まっており、ハーグ市では「法律の世界首都」そして「平和と司法の国際都市」としてのブランド化を目指している都市でもあります。

【マドローダム】
マドローダムはオランダ・デン・ハーグのスケベニンゲン地区に所在するミニチュアパークです。1952年7月2日開園し、25分の1スケールでオランダの町並みが再現されている人気観光スポットです。

【ハウステンボス宮殿】
ハウステンボス宮殿はオランダ王室所有の4つの宮殿のひとつです。前オランダ女王ベアトリクスが1981年から居所とされています。この宮殿は1645年、三十年戦争の最中オランダに亡命していたプファルツ選帝侯妃エリザベス・ステュアートにより建設が始められました。完成後、オランダ総督オラニエ=ナッサウ家の夏の別荘となり、1805年から1807年まではホラント王ルイ・ボナパルトの居所となっていたこともあります。

【マウリッツハイス美術館】
マウリッツハウスの建物は、17世紀半ばヤーコプ・ファン・カンペンの設計で建てられたもので、オランダ古典様式建築の代表作とされています。
コレクションはオランダ総督ウィレム5世と、その子のオランダ初代国王ウィレム1世の収集が中核となっており、王立美術館として開館したのはウィレム1世の時代、1822年です。美術館の規模はさほど大きくないが、オランダ絵画をはじめ珠玉の名品を収蔵していることで有名です。中でも世界に三十数点しかないフェルメールの作品のうち3点がこの美術館にあります。

★☆★ハーグおすすめイベント★☆★

・デンハーグのハーフマラソン【3月】
エリートランナーと、ホビーランナーがデンハーグに集まります。デンハーグのハーフマラソン大会は、この日第39回目を迎えます。子供の1キロコースから世界的なランナーも参加するハーフマラソンまで、様々なカテゴリーで26.000人以上の人々が健脚を競います。

・デルタロイド・ノースシー・レガッタ【5月】
毎年、聖霊降臨祭の週末に、オランダの競技ヨット界がスヘーフェニンゲンの港に結集します。あらゆるサイズのヨットが仲良く並び、錨が下ろされ、ディンギ―が繋留されます。デン・ハーグで開催される毎年恒例のデルタロイド・ノースシー・レガッタには、合計1500人ほどの船乗りがやってきます。

SNSでシェア!

このエントリーをはてなブックマークに追加